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生きているだけで辛くて、「もう終わりにしたい」と思うとき。
「どうすれば死ぬことができるだろうか」と、
ネット検索する夜を過ごすあなたに捧げる、
生き方を楽にする考え方のヒント。
こんにちは! 当記事執筆者のぴえこです。
今回はこちらの書籍をご紹介します。
「消えたい」「もう終わりにしたい」あなたへ
著者紹介
この本の著者である水島広子さんは、精神科医です。
これまでにも、一般向けから医療従事者向けまで
多数の著書を出していらっしゃいます。
ご自身のプロフィール欄に書かれている一般向けの書籍だけでも、その数なんと38冊!
他にも、出身校である慶応義塾大学で非常勤講師をされていたり、
日常のストレスに対処するためのケア方法を広める団体、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパンの代表も務められていたりと、
心のケアに関して多方面でご活躍されています。
※先生のプロフィールに関しては、公式で出されているこちらのサイトを参考にいたしました。
また、挿絵は『ツレがうつになりまして』で有名な、細川貂々さんが描かれています。
簡単な概要
本書は、水島先生が色々な患者さんを診てきた目線から、
人生を少しだけ楽にする考え方のコツがたくさん詰まっています。
しんどい時でも読みやすいように、ということだと思うのですが、
分量が比較的少なめで手に取りやすいです。
また、頻繁に挿絵が入っていて、とても読みやすい本だと感じました。
読んだきっかけ
なぜ私がこの本を読んだか。
それはずばり、「もう終わりにしたい」と思っていたからです。
私はうつ病患者ですが、わりと幼いころから
「自分が生きていてはいけないのではないか」
「生まれてこなければよかったのではないか」
という、うっすらとした希死念慮を持っていました。
病気を経て、「もしかしてこの気持ちって普通じゃないのかも」と考え始めた時、
この書籍のタイトルが目に入ったのです。
読み始めてすぐ、冒頭部分にこんな記述があります。
患者さんが本当に望んでいるのは、
「死ぬ」ことではなく、
「こんなに生きづらい人生からおりたい」
「苦しい努力はもうやめたい」
ということのように思えるのです。
――紀伊国屋書店 水島広子『「消えたい」「もう終わりにしたい」あなたへ』 4ページより
私のことだ……
今までなんとなく抱えていた、「消えたい気持ち」。
しかし、もっと細分化すると、「この苦しい人生を終わりにしたい気持ち」だったのです。
読み終わったころには、
「何も人生そのものを終わりにしなくてもいいのかもしれない」
と、考えられるようになっていました。
「苦しいと感じる生き方」を、少し変えてあげることができれば、きっと大丈夫。
息苦しかった毎日の中で、少しだけ息継ぎができた瞬間でした。
心に響いたキーワード
本書には、水島先生の言葉でたくさんの「生きやすくなるヒント」が書かれています。
その中でも私に響いたのは、
「人には人の事情がある」
これです。
「人にはそれぞれ事情がある」
本書に以下のような記述があります。
自己肯定化をもつために必要なのは、「人にはそれぞれ事情がある」と理解することです。
(中略)自己肯定感という意味では、
「自分にもいろいろな事情があって、現在のような状態になっているのだ」
と理解することが重要なのです。
自分を責めそうになったときには、このことを思い出してください。
――紀伊国屋書店 水島広子『「消えたい」「もう終わりにしたい」あなたへ』 42ページより
私は20代うつ病患者です。
「どうしてみんなみたいに頑張れないんだろう」
「どうして私はこうなってしまったのだろう」
と、涙が止まらない日もしばしばでした。
しかし、この記述を読んでからは少し認識が変わりました。
私だって、生きづらさを抱えながらもこれまで頑張ってきた。
すると、急に自身のことが愛おしく感じられてきます。
「事情がある」という言葉を、私は今まで他人を許すために使ってきました。
しかし、その言葉や優しさを
自分自身に使ったってかまわないのだ、と気づくことができました。
ぴえこ的感想
生きるのが辛い、しんどい、というときは、
どうしても自分を責めてしまいがちです。
本書は、そんな自責思考を少し緩めてくれる本だと感じました。
「消えたい」気持ちを否定せず、受け入れてくれる本なので、
少しずつ自分の気持ちや、自分自身を認める元気が出てきます。
辛い気持ちが薄れた今でも、
私は「今の自分」を認めるために、たまに本書に帰ります。
こんな人におすすめ
本書は「消えたい」という気持ちから離れるために行動したい
という方におすすめです。
なぜなら、本書の文章はある程度
「現実に即した冷静なもの」だと感じたからです。
休息が足りていない時に読むと、
「そんなことできないよ!」と思ってしまうかもしれません。
とにかく落ち込んでしまって何もできない、という状態の方には
まだあまり向いていないかもしれません。
「死にたい」と言われた方にも
また、大切な方に「死にたい」と打ち明けられた方にもおすすめです。
コラムで専門的なことをいろいろと書いてくださっています。
どう声をかけるか、どう寄り添うか、考えるときに必ず力になってくれるはずです。
まとめ
水島広子さん『「消えたい」「もう終わりにしたい」あなたへ』は、
- 短くまとまっている
- 挿絵がたくさん入っている
ことから、しんどい時でも比較的読みやすい本です。
悲しい気持ちが少しでも軽くなるように、行動したいと思っている方は、
ぜひこの本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
以上、ぴえこでした。
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