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こんにちは! 比奈岡です
丁寧な言葉を浴びるように読むだけでも、少し自己肯定感が高まる感じがしませんか?
自分に語りかける時も敬語で
今回ご紹介したい書籍は秋田道夫『自分に語りかける時も敬語で ―機嫌よく日々を送るための哲学』です。
こちらの書籍は秋田道夫氏による言葉をまとめたものです。
基本的には1ページに1つ言葉が載っている形式なので、非常に読みやすいです。
「読みやすい」という点で消費HPレベルを「1」にしましたが、お仕事に関わる言葉も多いので、元気な時に読むのもとってもおすすめです。
- 最近なんとなく気分が晴れない
- デザインに関わるお仕事に興味がある
- 名言集が読みたい
著者紹介:秋田道夫さん
著者の秋田道夫さんは「プロダクトデザイナー」をされている方です。
プロダクトデザイナーは、あらゆる製品のデザインを行います。製品デザインは、紙面やウェブ上のように平面で終わるものではありません。立体の製品の形がデザインのゴールとなりますので、デザイン案が出来上がると、製品化を担当する技術者や、販売担当者などの関連スタッフと連携し、何度も試作を繰り返しながら、完成を目指していきます。
要するに、「製品の意匠をつくる」お仕事のことです。
秋田さんはなんと、
「LED式薄型信号機、JR Suicaチャージ機、虎ノ門ヒルズセキュリーティーゲート等の公共機器から家電・陶磁器のデザインなど幅広く日常生活にまつわる製品のデザイン」
に携わっているのだそうです。
(秋田道夫 | TAKEDA DESIGN PROJECT参照、赤線執筆者)
また、秋田道夫 | TAKEDA DESIGN PROJECTのページによると受賞歴も多数で、中でも「German Design Award Gold」はその選定基準の難しさから、権威ある国際的な賞の1つとされているのだとか。
……めちゃくちゃすごい人やん?
そんなすごい人が書いた本なのですが、本書はいい意味で力の抜けた、シンプルな文章でつづられた作品です。

お気に入りの言葉3選
秋田さんの言葉をまとめた本なので、あらすじなどはありません。
なので当記事では、本書の中から特に私のお気に入りとなっている言葉を3つご紹介します。

1.「知る」についての注意点
- 曖昧なインプットは、曖昧なアウトプットを生み出します。
- 不快も知らなければ、快適は生み出せません。
- 経験を「積む」よりも「捨てる」方が難しい。
――株式会社夜間飛行 秋田道夫『自分に語りかけるときも敬語で』75頁より
このページを読んだ瞬間「なぜ私の悩みを知っているの……?」と声に出しそうになりました。
私はアウトプットがてら当ブログを書いているのですが、書き始めてから「意外と昔に読んだ本の中身は忘れてしまっている」ということに気が付きました。
このブログを書くためにもう一度読み返すこともしばしば。
この言葉通り、丁寧なインプットの大切さを身に染みて感じています。

まあ、本はある種「外付けHD」だとも思っているので、
割り切って忘れてしまうこともありますが。
他の2つも非常に共感しました。
特に3つめ。
つい過去の実績を頼りにしてしまったり、経験をあてにして作業が雑になってしまったり。
これも過去を「捨てる」ことができていないからなのかもしれません。
そもそも経験を「捨てる」なんて考えたこともなかったので、目からうろこでした。

ぐさっと刺さった方、私以外にもいるのではないでしょうか。

2.無理のないやさしさ
わたしは自分に優しくて
余った部分で人に優しいかなと思っています。
――株式会社夜間飛行 秋田道夫『自分に語りかけるときも敬語で』119頁より
「迷惑をかけるな」「人を助けなさい」、小さいころにこんな教えを受けた方も多いと思います。
あるいは周りの雰囲気から、つい自分をないがしろにしてしまったり……。
しかし、「自分ファースト」で動いていいのです。
余った部分で優しくした方が、結果的に無理ない優しさを続けることができます。

私は「自己犠牲してでも他人を助けるのは尊いこと」となんとなく考えながら育ちました。
それが行き過ぎて病気になってしまったので、この言葉を読んだ瞬間になんだかほっとしました。
個人的に、これからの人生の指針となる言葉になりました。
3.まぎれこまないように
無理に
「普通じゃない人」になる必要は
ありません。
ただ、「まぎれこまない」のは大事です。
――株式会社夜間飛行 秋田道夫『自分に語りかけるときも敬語で』149頁より
この言葉も、個人的にはかなり勇気が湧いてくる言葉でした。
「個性」が大切にされる令和という時代ですが、SNSを見れば目立つ外見や際立った特技を持っている人ばかりが目につきます。
この人たちに比べて私は何も特別なものをもっていない、と落ち込むこともあります。
しかし、「特別」でなくても、他人に迎合せず、まぎれこまなければよいのです。

「自分の意見を言ってみる」「不特定多数の言葉に流されないように気を付けてみる」といったことだけでも、「まぎれこまない」ようになれるのではないでしょうか。
「特別な何者か」になるのではなく、「自分のままで、まぎれこまないよう」にしてみることで、いつか今の自分では想像もしていなかった境地にたどり着けるのかもしれません。
こんな人におすすめ
こちらの書籍は、基本的に秋田道夫さんの「言葉」が詰まった本です。
途中で何度か秋田さんの経験をつづられた(本書の中では比較的)長い文章が入りますが、非常に読みやすいと思います。
本を読みなれていない人や、疲れていてサクッと読める本を探している人にはおすすめです。

また、秋田さんが仕事に向き合う姿勢のエッセンスを読み取ることができます。
仕事に対して行き詰まりを感じている人や、秋田さんのようなデザインに関わる仕事に興味がある(現時点で取り組まれている)方にもおすすめです。
まとめ
秋田道夫氏による『自分に語りかけるときも敬語で ――機嫌よく日々を送るための哲学』は題名通り、仕事、プライベートの別なく「機嫌よく日々を送るため」の言葉がたくさん載っています。
非常に読みやすく、ヒントもたくさんもらえる本ですので、ぜひお手に取ってみてください。
以上、比奈岡でした。
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