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こんにちは! 比奈岡です。
「気にしすぎだよー」と人に言われたことはありますか?
私はあります。とっても。
自分でも「気にしすぎなんだろうな」と思いつつ、「気にしすぎ」が止まらない。
そんな私と同じ人種の方におすすめの書籍がこちらです!
『「気にしすぎな人クラブ」へようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方』
まず、この表紙からして魅力的じゃないですか??
著者の吉本ユータヌキさんが、
- 全然売れなかったらどうしよ…
- そもそもみんなこんなこと気にするの?
- こんな本出して大丈夫かな…
ともやもや考えているところが表紙になっている。

これ、そのまんま普段の私過ぎて、表紙買いしました。
- ずばり、「気にしすぎな人」
- 「考えすぎだよ」と人に言われて傷ついたことがある人
- モヤモヤと考え続けてしまう人
著者紹介
著者の吉本ユータヌキさんは作家さんです。著書に『明日死のうと思ってたのに』、『まるねこププと』などがあります。
各種SNS(X、note、Instagram)からも、ユータヌキさんの発信を見ることができます。
ユータヌキさんはなんと、ずっとバンド活動をされていたとのこと。
本書によれば、バンド解散後に漫画家として出版デビューを果たすことになり、会社員を辞めて滋賀に移住されました。
しかし環境の変化や、多忙な毎日にメンタルのバランスが崩れてしまったのだそう。
そんなユータヌキさんが出会ったのが「コーチング」だったそうです。

本書を監修されているのは、ユータヌキさんのコーチングを担当された、公認心理士でプロコーチの中山陽平さん。
中山さんもまた、家業を継ぐ際にメンタルのバランスを崩し、コーチングに出会ったのだそうです。
誰かに救われた人が、また誰かを救うために動くって、とても素敵ですね。
この本の特徴
本書は、1ページ目に「モヤモヤする事例」の漫画、2~4ページで中山さんとの対話ともやもやの解決方法が書かれています。
自分の好きなところから読んでも大丈夫ですし、漫画もあるため、とても読みやすいです。
わかりやすいように、ユータヌキさんご自身が本書についてつぶやいている投稿の中から、1つだけ引用しますね。
「後輩に指摘したいけど…」
— 吉本ユータヌキ (@horahareta13) February 27, 2025
傷つけちゃったらどうしよ…と結局言えず、自分でこっそり修正しておくなんてことがよくありました。本の中では解決に向けて話をしてるんですけど、印象的だったのはここ(青線)。
これは自分の良さでもあるんだと思えるようになりました😌 #気にしすぎな人クラブ pic.twitter.com/pBbrOOwe6H
また、第1章は「人のこと」、第2章は「仕事や職場のこと」、第3章は「自分に対して」の悩みがまとめられています。

「気にしすぎな人」専用の、この世を生きるためのガイドブックですね!
内容紹介
前述のとおり、いくつかの事例がまとめられている形式です。
その中から3つ、困りごとと解決策とを厳選してご紹介します。
誤解を招かないか心配で文章を直し続ける
私は「○○だしね」という話言葉をLINEで送ることができません。
「〇ね」と言われているようで怖い、と感じるからです。
もっとも、自分が誰かからのLINEでそんな怖い思いをしたことはないのですが……。
そもそも普通にメッセージを送るときも、「これは相手を傷つけるかも」「相手に失礼かも」と悩んでは消し、悩んでは消しを繰り返してしまいます。

「今日はご飯につれていってくれてありがとうございます」
いや、「連れて行ってくださって」かな
いやいや、固すぎる? 絵文字を最後につけようかな
いやいやいや……、(以下略)。
もうキリがない!
って自分が一番よくわかってるんですけどね……。

そんな時は「ひとり相撲からふたり相撲へ」を意識してみましょう。
相手を傷つけたり、怒らせたりするかも、という心配は、現実のものではありません。
相手がどう感じているか、というのは結局相手にしかわからないのです。
……といわれると「じゃあどうしたらいいのよ」と悲しくなってしまうかもしれません。
そこで大切なのは、「相手に投げる」ということです。
相手の本心を知りたかったら、本人に聞くしかないということですね。
(中略)
頭の中で相手の気持ち(感情)をつくり上げて消耗するより、「自分が」伝えたいことをストレートに伝える方向にエネルギーをかけてみる。
「ありがとうございました!」「この案件について困ってます!」「不快にさせたかなと心配で」など、ある意味、相手のことを考えずに伝えてしまう。
――吉本ユータヌキ『「気にしすぎな人」クラブへようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方』株式会社SDP 18、19頁より(赤傍線はブログ執筆者による)
つまり、素直に聞いてしまう、ということですね。
「さっきのメール、失礼だったかと心配で……」などと送ってしまう。
また、40ページにある「楽しそうな輪に自分が入れなくて…イジイジ」の話にも、少し似たアドバイスが出てきます。
こちらで紹介されているのは、出来上がっている輪の中に自分が入っていくとき、「空気読めないなコイツ」と思われるのが怖くて輪の中に入れない、というお悩みです。(わかる)
これも「ひとり相撲」をせずに、素直に相手に伝えてみるとよいのだそうです。

「突然入ってごめん」「タイミング悪かったら言ってね~」とひと言添える。
あるいは「その飲み会、わたしも参加していい?」と聞いた後、「もうお店の予約しちゃってたらまた次回声かけて!」と相手が断りやすいように代わりの案を伝える。
自分の意見を伝えたら、相手にボールを託してしまうんです。
そこからは、相手の問題。「ここから先はお任せします!」の気持ちでOKです。
――吉本ユータヌキ『「気にしすぎな人」クラブへようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方』株式会社SDP 18、19頁より(青マーカー本文ママ)
この方法、私なりに補足したいことがあります。
それは、「相手も自分の気持ちがわからない」ということです。
たとえば私が上司に「この度は誠に~」なんていうめちゃくちゃお堅いメールを送ったとします。
すると上司はこう思いました。

比奈岡さん、固いな……。真面目なのかな。
もしかしたらまだ僕と話すの緊張するのかも。
次の日、上司と会って、私はこう言いました。

昨日のメール、丁寧に送ろうとして少し固くなりすぎてしまいました。
不快でなかったでしょうか……?
不安げな私を見て、上司はきっとこう思うでしょう。

なんだコイツめちゃくちゃ可愛い奴やないか
……まあこれは理想的な例なんですが、要は「自分が確かめることで、実は相手の気持ちも楽にできるのかもしれない」ということです。
相手の表情がわからなくて悩むのは、会話相手も自分も一緒。
誰しも相手の気持ちはわかりません。
だからこそ、むずかしいことですが、しっかり言葉にすることは大切ですよね。
友達からの誘いを断れない
今日は映画を見に行く予定だったけれど、友達から急に連絡が。
「今から飲みに行こうよ」
友達と遊ぶのは楽しいけど、今日は気乗りしない日なんだよな。
かといって断るとノリが悪い奴だと思われるかも……、うーん。
結局断れず、「行くよ!」と言ってしまったり。
そんなときは、「幸せの総和」を意識することがおすすめなのだとか。

たとえば誘いに乗って、友達が幸せ度「100」になったとします。
しかし、自分はやりたかったことができなかったので幸せ度は「30」。
この2つの総和は「130」になります。
この130の幸せ度を、それぞれがバランスよく大きくできないか考えてみましょう。
たとえば「今日はいけないけど、別の日はどう?」と伝えることで、「遊びたい友達」と、「今日は一人で行動したい自分」、お互いの希望を満たすことができます。
「今日断ること」と「誘いを断ること」はイコールではありません。
相手の誘いを拒絶する必要もないし、自分の「やりたい」をあきらめることもないのです。
――吉本ユータヌキ『「気にしすぎな人」クラブへようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方』株式会社SDP 50頁より(青マーカー本文ママ)
また、これも「相手にボールを託してしまう」ことが大切です。
自分の気持ちを言えたら、あとは相手の問題。
お任せしてのんびり構えていましょう。

と言っても、これが難しいんですが
私はこの場合、「私が乗り気じゃなかったら相手も悲しいよね」と考えるようにしています。
先ほど友達は幸せ度100、と書きましたが、私が30の態度だと友達も60くらいまで減ってしまうかもしれません。
せっかく友達のために行ったのに、これでは本末転倒です。
2人とも幸せな選択肢を、一緒に考えられるように話し合いたいものですね。

気にしすぎな自分が嫌になる
「考えすぎだよ」と言われると、好きで考えてるんじゃないのに……、と思ってしまう。
ポジティブで天真爛漫な人をみるとうらやましくなったり、悲しくなったりする。
そんな方も多いのではないでしょうか。
しかし、「気にしすぎな人クラブ」所属の人たちに向けて、中山さんが「気にしすぎ」のいいところをたくさん言ってくださっています。
まず「気にしすぎ」な人は、圧倒的に思慮深い。ある出来事に対して、人よりも色々な側面から考えたり予測したりする能力があるし、他人のことを深く考えたり慮ったりすることが自然とできます。
(中略)また、気にしすぎということは、そのことをずっと考え続けるということ。記憶に残りやすく、学習につながりやすいとも言えます。
(中略)決して気にしすぎな人が劣っているわけではありません。
――吉本ユータヌキ『「気にしすぎな人」クラブへようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方』株式会社SDP 177,178頁より(青マーカー本文ママ)
「悩まない人」につい憧れがちですが、「気にしすぎな人」にもたくさんの長所があるのです。
私の場合、「優しい」「よく気が付く」「真面目で頼れる」「色々な視点から物事をみられる」などといってもらったことがあります。
これらはどれも「気にしすぎ」が生んでくれた副産物です。
「気にしすぎ」は悪い性格ではないのです。

その前提を捨てたら、あとは「スピード」を意識するといいですよ。
モヤモヤしてもいいけれど、それに対して答えを出すまでのスピードを意識して短くしてみる。
――吉本ユータヌキ『「気にしすぎな人」クラブへようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方』株式会社SDP 179頁より(マーカー本文ママ)
それを受けてユータヌキさんはこう返します。
「気にしすぎな人クラブ」のメンバーって、モヤモヤしやすい人というより、決めるのに時間がかかっちゃう人ってだけかもしれないなあ。
優しくて学習能力が高い……うん、「気にしすぎ」も、あんまり悪いものじゃないのかもしれない。
――吉本ユータヌキ『「気にしすぎな人」クラブへようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方』株式会社SDP 179頁より(赤傍線はブログ執筆者による)
この言葉が、たくさんの「気にしすぎな人」を救ってくれるような気がしています。
こんな人におすすめ
とにかく「気にしすぎ」「考えすぎ」に困っている人や、生きづらさを感じている人におすすめです。
ほかにもタイトル通り「40」ものケースが載っているので、自分に合った問題解決法を見つけることができると考えます。
一方で、現実的な対策が多いため、しんどく感じる人もいるかもしれないと考えました。
もし読んでみてつらいと感じた場合は、先に「気にしすぎな自分」を受け入れることを意識してみてください。
以前紹介したPocheさんの書籍は、行動に移す前段階として、自分を受け入れるステップを踏みたい時におすすめです!
まとめ
吉本ユータヌキ『気にしすぎな人クラブへようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方』は、「気にしすぎ」に悩んでいる人におすすめです。
たくさんの例示があるため、あなたの悩みをきっと解決してくれるはず。
ユータヌキさんの可愛い絵にも癒されます。
ぜひ、生きづらさを感じた時のお守りにしてみてください。
以上、比奈岡でした。
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