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こんにちは! ぴえこです
皆さんは「我慢」していることってありますか?
たとえば、服装、食事、人間関係、恋愛、転職……。
- 自分みたいな人間が○○してもな……。
- 自分には取り柄がないんだから「いい人」でいないと。
- ○○なんて、私には似合わない/できない
こんな気持ちになってしまうこと、もしかしたらあるのではないでしょうか。
そんな方におすすめの漫画があります!
魔女のあとおし
著者紹介
著者の中山有香里さんは、多数の著書を手掛けられている、
奈良県出身のイラストレーターさんです。
疲れている人たちにクマさんや鮭さんがご飯を届けてくれる、こちらのシリーズで有名です。
私はこの本で初めて中山さんを知りました。
ふわふわきらきらの絵がとっても可愛くて、癒されます。
また、中山さんは看護師でもあることから、看護に関する本もシリーズで出されています。
では、今回ご紹介する『魔女のあとおし』は、どんな本なのでしょうか。
あらすじ
主人公の桃子は、35歳の看護師。
いつも他人と自分を比べ、「自分は劣っている」と感じながら生きてきました。
ある日テレビを見ていると、かわいいスカートをはいた女優さんを見かけます。
可愛いな……。
そう思いつつも、「自分には似合わない」とすぐにその思いをかきけしてしまいます。
すると、その日の夢の中に小さな魔女と黒猫が現れたのです……!
魔女は桃子に「どうして服が地味なのか」と尋ねます。
「大きくなったら花柄の服着たいって思ってたやろ
ヒラヒラしたり、キラキラしてる服―…」
「あ…あのね~
私もう35歳だよ~」
――幻冬舎 中山有香里『魔女のあとおし』13、14ページより
魔女はキョトンとして返しました。
「似合うよ」
「きっと可愛い」
――幻冬舎 中山有香里『魔女のあとおし』14ページより
桃子はその言葉を受けて、涙をこらえます。
そして、目が覚めた桃子は勇気を出して、
可愛いスカートを買いに出かけるのでした……!
こうして、桃子が今まであきらめていた「好き」や、「やってみたい」を、
夢の中の魔女が1つずつ後押ししていきます。
心に響いた箇所
私が特に心に響いた箇所は、猫の「女王」にあうエピソードです。
白猫の「女王」
「女王」とは、桃子が小学生の時、帰り道にいた白猫です。
ある日、桃子の夢の中に「女王」らしき猫が現れます。
そして、背を丸めた桃子に言うのです。
…私にはわかるわ
あなたはとてもやさしい人
やさしい人は強い人
人に引け目なんて感じなくてもいいくらい素敵な人
――幻冬舎 中山有香里『魔女のあとおし』71ページより
女王みたいに綺麗だったら、自信があれば、
もっと胸を張れるのに。
自分にいいところなんてないと思っていた桃子は、
女王の言葉に涙を流しました。
私も桃子と似た性格なので、ここでとても救われました
優しさは強さである
人のために働くのは当り前、だって自分には取り柄がないから。
そうして、自分より他人を優先して過ごしてきました。
そして、そんな自分は弱いのだ、と自分を卑下してきました。
まるで桃子のように。
しかし、このエピソードで、
それを「優しさ」、そして「強さ」だと思っていいと気づきました。
私は「取り柄がない」かもしれないけれど、「強い」一面もある。
そう思えただけで、少し背筋が伸びてきます。
ぴえこ的感想
まず、絵が可愛い!!
中山さんの絵をぱらぱらと見ているだけでも、元気が出てきます。
もちろん物語も素晴らしいです。
読んでいると、どんどんわくわくしてきます。
悪い人があまり出てこないので、嫌な気持ちにもなりづらいと思います。
「私らしい」の呪いを解く
あとがきで中山さん自身も
「自分が男っぽい」ことに悩んでいたことを明かします。
ある日中山さんは、黒いフリフリの鞄を買いました。
それがすごくうれしかった
周りは自分が思っているよりもずっと
私のこと気にしていなくて
呪いが1つとれた気がした
私らしいってなんだろう
今からでも呪い、とけるかもしれない
――幻冬舎 中山有香里『魔女のあとおし』167ページより
他人からの「あなたらしい」が、いつの間にか呪いのようになっている。
そして、そのせいで「好き」を選べなくなっている。
すごく共感しました。
「好き」をあきらめない
皆さんも、あきらめている「好き」がありませんか?
「似合うか似合わないか」ではなく、
たまには「自分が好きかどうか」で選んでみませんか?
「こうした方がいい」ではなく、
「自分がどうしたいか」を大切にしてみませんか?
その勇気の積み重ねが、自分を大切にする練習になります。
この本は、そんな「勇気」を私たちにくれる暖かい本だと感じます。
まとめ
中山有香里さんの『魔女のあとおし』は、かわいらしい絵でとにかく癒されます。
読むと小さな勇気がもらえる、暖かくて優しい本です。
この本を読みながら、少しずつ自分の「好き」をためていきたいです。
以上、ぴえこでした。
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