こんにちは ぴえこと申します!
突然ですが、あなたは「運がいい」方ですか?
どんな人が「運がいい」と思いますか?
この小説を読めば
あなたの運に関する認識が変わります。
運転者 未来を変える過去からの使者
著者紹介
著者、喜多川泰さんは、多くの著書を出されている作家さんです。
その数、執筆している2024年12月5日現在でおよそ28冊!
(喜多川 泰 – Yasushi Kitagawa Official Website 著作一覧より)
楽天ブックスでは、なんと喜多川さんの文庫4冊とサイン色紙のセットが売られていました。
(2024年12月5日現在)
※こちらのセットには『運転者』は含まれていないようです。
【楽天ブックス限定特典】喜多川泰のベストセラー文庫4点セット(著者直筆サイン色紙)
執筆活動のほかにも講演やセミナーで全国を回られているようです。
あらすじ
本書は小説なので、自己啓発書に不慣れな方にも読みやすい書籍です。
以下、軽くあらすじをご紹介します。
主人公、修一は災難続き
主人公の修一は、保険の営業マンです。
しかしある日、集団契約解除の憂き目にあってしまいます。
来月分の給与から、契約解除20人分の補填をしなくてはなりません。
「だめだ、終わった……」
ほかにも、修一は以下の問題を抱えていました。
- 娘、夢果が不登校であること
- 妻、優子との関係
- 話があるから顔を出してほしいと言ってくる母親のこと
- これから実家をどうするのかという問題
今日はその問題の1つ、夢果の不登校について、
学校まで面談に行かなくてはなりません。
どうして俺がこんなに頑張らなきゃいけないんだ……。
謎のタクシー現る
泣き出しそうな修一のもとに、1台のタクシーがあらわれます
無意識に手をあげ、タクシーに乗り込んだ修一。
しかし、考え事で頭がいっぱいだったため、
なぜタクシーをとめたのか一瞬わからなくなってしまいました。
その瞬間、運転手がこう言ったのです。
「まずは、娘さんの学校に急いだほうがいいんじゃないですか?」
――ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰『運転者 未来を変える過去からの使者』25ページより
そうそう、それだ、と慌てて言ってから修一は全身に鳥肌をたてます。
この運転手、どうして行き先を知っているんだ……?
不思議な運転手との出会いによって、修一の人生は少しずつ変わっていきます。
心に響いた箇所
本書には、「運」に関する様々な金言が詰まっています。
その中から1つ、私が感銘を受けた箇所をご紹介します。
それは、運は「貯める」「使う」ものであるという考え方です。
運は「貯める」「使う」もの
人は、自分の運について「ついてる」「ついてない」と思いがちですが、
本書によると運は「良い」「悪い」ではなく、
「貯める」「使う」ものなのだそうです。
頑張っても報われない時は運が貯まっているんですよ。
努力をしてすぐ結果が出たり、何かいいことが起こったりする人は、
貯めた運を小出しに使っているだけで、他の人より取り立てて運がいいわけではないですよ。
同じだけ努力をしたのに結果が出なかった人は、その分、運を貯めたんです。
あとでもっといいことが起こります。
――ディスカヴァー・トゥエンティワン 喜多川泰『運転者 未来を変える過去からの使者』58ページ
(赤傍線は当ブログ執筆者)
「運が悪い」と考えると、なんだか手も足も出ない感じがしますが、
「今は運を貯めているんだな」と考えると、
自分の努力が少し報われた気がしてきませんか?
期待していた結果とは限らないのかも
この考え方は、私の人生にも当てはまりました
私はうつ病なのですが、うつになった今の自分の方が好きです。
なぜなら、うつが再発しないように性格や言動を改めようと色々勉強した結果、
今までの人生で、一番楽に生きられているからです。
思い返せば、うつがしんどくて毎日辛かった日々は、「運を貯める」時期だったのだと思います。
無理をして仕事をしていた当時は、
- 都会でバリバリ働きたい
- 出世して収入を増やしたい
- 結婚して子どもがほしい
- 人脈を広げたい
などと思っていました。
今、私は当時のどの理想も叶えていません。
なんなら収入も知人も減りました
でも、「生きやすくなったこと」は、私にとって「もっとよいこと」です。
本書の考え方を借りるならば、
運を貯めた分、今「生きやすい人生を生きる」という形で、私は運を使っているのです。
今、しんどい思いをしている人も、いつか「運を使う」日が来ると、私は信じています。
もしかしたら、今の自分には、予想もつかない形で。
実は「運」には「使う」以外のケースもあるのですが、
この説明は本書に譲りたいと思います。
興味をもっていただけたら、ぜひご一読ください。
ぴえこ的感想
主人公の修一と、運転手の対話から、読者は学びを得ることができるようになっています。
もちろん小説としても面白い作品です。
そもそも、なぜこの運転手は修一のもとにきたのか。
その謎が明かされたとき、私は思わず涙しました。
なんですが、途中から少し壮大な展開になって、
私はちょっと圧倒されてしまいました
「綺麗ごとを聞くとイライラしてきてしまう」なんていう方には
あまりおすすめできないかもしれません。
こんな人におすすめ
前述のとおり、自己啓発書に不慣れな方や、
理論やハウツーの羅列だと疲れてしまう方にはとてもおすすめです。
ダイヤモンド社 岸見一郎・古賀文健『嫌われる勇気』や、
文響社 水野敬也『夢をかなえるゾウ』を読んだ時の感覚に似てました
また、「自分は運が悪い」と考えている人にもおすすめです。
八方ふさがりでしんどい思いをしているとき、この書籍が救いになるかもしれません。
読むだけで、自分の人生に対して少し前向きな気持ちになれます。
まとめ
『運転者 未来を変える過去からの使者』は、
人生の「運」に関する考え方のヒントが詰まった書籍です。
本書を読んで、あなたも「運を転じ」てみませんか?
以上、ぴえこでした。
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