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いつも同じ問題でつまずいてしまう。
恋愛、仕事、勉強、人間関係で悩みが絶えない……。
その悩みが、実はあなたを守っているとしたら……?

こんにちは! 比奈岡です
わたしが「わたし」を助けに行こう
今回ご紹介したいのはこちらの書籍です。
- 直したい行動や性格の傾向がある
- 自分のことが嫌い、自己否定がとまらない
- インナーチャイルド、という言葉を知っている
著者紹介
本書の著者、橋本翔太さんは公認心理士、音楽療法家です。
元々は大学卒業後音楽の教員をされていましたが、その後公認心理士となられたそうです。
Youtubeでもご活躍されており、2025年現在21.2万人もチャンネル登録者がいらっしゃいます。
こちらは橋本翔太さんのチャンネルで視聴回数の多い動画です。
概要
『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』。
この書籍は書籍名通り、「自分自身を救うため」の本です。
なかなか解決できない問題や、繰り返してしまう悩みなど、長年苦しんでいる困りごとがあなたにもありませんか?
その問題は実は「もうひとりのあなた」が引き起こしている、ということをこの本は明らかにしてくれます。
この本を読んだきっかけ
私は完全に、このタイトルに一目ぼれしました。
私は「アダルトチルドレン」を自認しています。
アダルトチルドレン(Adult Children:AC)とは、子どもの頃の心的外傷体験によって、傷ついた状態で大人になった人のことをいいます。
――アダルトチルドレンとは?生きづらさの原因や種類、治し方を徹底解説! | 日本メディカル心理セラピー協会【JAAMP】
様々な書籍を読み漁り、子どもの頃の経験に向き合って傷を認めてあげることで、少しずつ生きづらさは楽になってきています。
しかし、繰り返された思考の癖は未だ私を苦しめていました。
完璧主義や白黒思考など……。

もっと自分を見つめなおしたいけど、どうしたらいいんだろう
そう思っていた今の私にとって、この本はぴったりと悩みに沿うものでした。
用語が少なく読みやすい
読み進められたのは、橋本さんの易しい書き方のおかげでもあります。

自分の心の中にいる、傷ついた子供時代の自分のことを「インナーチャイルド」と呼ぶことがあります。
インナーチャイルドは「内なる子ども」と直訳されます。
幼少期の家庭環境や過去の経験によってトラウマとなった感情のことです。
――インナーチャイルドとは?生きづらさの原因解明と症状を癒す5つステップを紹介 | 日本メディカル心理セラピー協会【JAAMP】
「インナーチャイルド」という言葉を知って以来、「しんどさを軽減するためにも自分のインナーチャイルドを癒さなきゃ」と思っていました。
しかし、この「インナーチャイルド」という言葉が、なんとなく自分からは遠い概念のように感じられていました。

横文字で専門用語っぽくて、なんかしっくりこんな……
一方この本では、「ナイトくん」という言葉を使って似た概念を表しています。
これが、めちゃくちゃしっくりきました。
わかりやすい表現が多く使われているためか、読みやすいだけでなく、自分事として捉えやすいと感じられました。

本書のキーワード:ナイトくん
少しだけ先述しましたが、本書は「ナイトくん」を救うための書籍です。
この「ナイトくん」とは、いったい何者なのでしょう。
ナイトくんの正体
ナイトくんの多くは無意識の一部です。
(中略)この心の防衛隊は四六時中、必死にあなたを守ろうとしています。
――『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』30,31pより(太字は当ブログ執筆者によるもの)
ナイトくんは人間の心の機能であり、すべての人の中に存在します。
彼らは「あなたが「もうこれ以上傷つかないようにする」こと」(同書31p)を目的に生まれてきました。
しかし彼らは不器用なので、行動が極端になってしまいがちです。
これが時に、私たちにとっては「問題」となって表れてくるのです。
具体例:片付けられない人のナイトくん
とはいえ、そんなこと言われてもあまり納得できませんよね。
当ブログでは本書の具体例の中から、片付けが苦手な人のケースについて紹介します。

部屋を片付けたいのに、すぐ散らかってしまう。
そんな悩みを持っている人は多いと思いますが、それもナイトくんが「よかれと思って」引き起こしている行動なのだそうです。
片付けができない、したくない人の親子関係の話を聞くと、お母さんやお父さんが片づけにうるさく、いつも「片付けなさい」と怒られていた背景をもつ人は少なくありません。
(中略)親への強いわだかまりが残っていると、「片付ける=親に屈服して自分の人生の自由を奪われる」という、無意識の感覚に自動的につながってしまうのです。
――サンマーク出版 橋本翔太『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』49頁
片付けられないのはなぜか。
それは、自分の自由を守ろうとしている心の防御反応なのかもしれないのです。
ナイトくんの特徴
このようにナイトくんは、「傷つくこと」から必死であなたの心を守ってくれています。
それなのに、どうしてそれに困らされてしまうのか。
それは、ナイトくんがもつ以下の特徴が理由です。
1 不器用である
2 極端である
3 心配性である
――サンマーク出版 橋本翔太『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』49頁
ナイトくんはよかれと思って日々頑張ってくれています。
しかし、これら3つの特徴のために、私たちにとっては「問題」という形で表れてしまっているのです。
「ナイトくん」と和解せよ
問題がおこると、つい私たちは自分を責めてしまいます。
「どうしてできないの?」「なんでこうなるの」
しかしそれは、ナイトくんがけなげに私たちを守ろうとしてくれている結果なのです。
問題解決のために必要なのは、「ナイトくん」と向き合い、話し合い、仲良くなることです。
その詳しい方法は、ぜひ本書を読んで実践してみていただきたいです。

感想
とにかく読みやすく、実践しやすい!
根本的に悩みを解決したい、と思って哲学や心理学の本を開いても、内容が難しかったり、すぐに実践するのは難しそう(カウンセリングとか)だったり……。
この本では、そんな思いをすることはありませんでした。
難しい単語や表現はなく、「ナイトくん」と会話する「ナイトくんワーク」も簡単に始めることができます。
突然自分ではコントロールできないような心の揺れを感じたとき、「ナイトくんワーク」をすることが習慣になりました。
章の合間に入っているセリフ付きの挿絵も、本の内容をまとめるような形になっていてわかりやすいです。
こんな人におすすめ
現在問題を抱えている、と感じている人には全員におすすめしたいです!
人間関係、仕事、恋愛、どんな問題にも対応していると感じました。
過去に傷ついた経験がある人には特におすすめです。
本書のワークを通して「ナイトくん」、つまり当時傷ついた自分自身に出会うことができれば、あなた自身のことをもっと大切にできるようになるはずです。
何よりも「自分には、自分自身を救う力がある」という事実そのものに気づくことが、大きな自信になります。

私は読書中、読了後、ワーク中すべてにおいて涙しました
まとめ
橋本翔太『わたしが「わたし」を助けに行こう ―自分を救う心理学―』は、問題を抱えて自分を責めてしまう人への処方箋です。
「ナイトくん」というもう1人の自分を救うことで、あなたも救われていきます。
本書を読んで、自分の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
以上、比奈岡でした。
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